平成26年に介護保険法が改正され、新たに生活支援体制整備事業の取り組みが各市町村で始まりました。甲府市社会福祉協議会は、甲府市から事業の一部を受託し、支え合いの体制づくりを進めています。
生活支援体制整備事業とは
高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生きがいを持って暮らし続けることができるよう、地域住民や関係団体等と連携しながら、「生活支援・介護予防・社会参加」の促進と充実を図る事業です。
この取り組みを推進するために、「生活支援コーディネーター」と「協議体」が設置されています。
生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)
地域住民の「困っていること」や「できたらいいな、あったらいいなと思うこと」の声を集め、地域の皆さんと解決策を考え、取り組みの実現に向けたお手伝いをする人です。
甲府市社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカー(CSW)6名が生活支援コーディネーターを兼務し、地域の皆さんと一緒に地域づくりについて考えていきます。
協議体(地域の話し合いの場)
地域の現状や課題等を共有し、将来に向けて「どのような地域にしていきたいか」「どのような取り組みが必要か」などについて話し合う場です。
地域住民や地縁組織、関係団体、専門機関、法人、企業など、地域に関わる様々な人たちと、その地域ならではの支え合いの取り組みについて考えます。
取り組み状況
協議体の取り組み
【国母地区】たすけ愛「国母」
住民に日常生活で困っていること等をアンケート調査し、その中から、高齢者の日常生活上のちょっとした困りごと(ごみ出し、買い物代行、草取り、室内軽作業など)を支援するための仕組みづくりに取り組みました。令和元年11月から生活支援 たすけ愛「国母」 に取り組んでいます。
【玉諸地区】玉諸福祉のまちづくり会
地域の状況を把握するために、地域の各種団体やいきいきサロン、シニアクラブ、玉諸小PTAに対して行ったアンケート調査結果に基づき、ひとり親家庭への支援を考えていくこととなりました。今後は、地区社協やその他関係団体と、支援体制等について検討を行っていきます。
【相生地区】相生地区高齢者支援地域推進会議
「コロナ禍でのカラダココロづくり」をテーマに、地区社協、地区自治連、地区民児協、地区保健協、地区内地域密着型福祉施設(3施設)、甲府市地域保健課、中央地域包括支援センター、甲府市社協により各種団体の既存の事業に連携した取り組みを考えたり、甲府市地域保健課が実施する「出張保健室」との連携を行っています。
【相川地区】「地域の支え合い」プロジェクト
ゴミ出しや草取りなど、高齢者の日常生活上の困りごとを支援するための仕組みづくりに取り組んでいます。